今回はりんごの皮も種も、余すことなく使った「コンポート」の作り方。
たっぷりの白ワインで煮込んでリッチな酸味。さっぱりとした味はこれからの暑い季節にピッタリですね。
あまったシロップはゼラチンを入れてゼリーに、凍らせてシャーベットに。
りんごの味が濃く出てるので、最後まで楽しめる美味しいスイーツになります。
材料
(4人前)
リンゴ 2個
レモン 1/2個
シナモン 1/2本
砂糖 50g
白ワイン 300g
水 300g
プロが教えるポイント

りんごの風味を高める
りんごの皮も種も余すことなく使うことで、シロップにりんごの香りとピンクのきれいな色が出ます。
今回はレモンでよりさっぱりと、シナモンのスパイシーでコクのある香りでリッチに仕上げました。
シナモンをバニラビーンズに置き換えると、アップルパイの中身としても美味しいコンポートになりますよ。
今回はリンゴを半割りで煮込んで、よりジューシーなりんごの味を感じられるようにしました。
コンポートとは
薄めのシロップで果物を煮込むデザート。
作り方はジャムに似てますが、ジャムよりも糖度が少ないので、さっぱりとした飽きの来ない味に仕上げるのがポイント。
レストランでは女性はもちろん、男性にも好んで食べてもらえる比較的人気のあるデザートです。
コンポートにすると甘味が無かったり、パサパサで水分の少ないフルーツでも簡単に美味しくなりますよ。
作り方
コンポートをピンクに発色させる為に、りんごは出来るだけ真っ赤なものを選ぶ。
洗ったりんごの両端を落とし、ピーラーで皮を剥いて縦半分に切る。


ティースプーンを使って種をくり抜く。

鍋にりんごと皮、種、白ワインと水と砂糖を入れる。
上に厚めにスライスしたレモンとシナモンを乗せて、弱めの中火でゆっくりと沸騰させる。

白ワインと水の量はあくまで目安。リンゴがギリギリ浸かるくらいの量を入れること。
沸いたら弱火にしアクを取り、りんごを裏返す。
落し蓋をして、りんごが柔らかくなるまで煮込む。


たまに裏返しながら煮込んで、りんごにスッと串が通るようになればOK。今回は沸いてから30分くらいでした。

串が通ったらりんごだけ取り出してタッパに入れ、シロップを煮詰める。

さっぱり感が重要なので甘くしすぎないように、そのまま飲めるくらいの甘さで火を止める。

りんごの入った容器にシロップを濾し入れる。
クッキングシートを落として、粗熱が取れたら冷蔵庫で保存する。


出来立ては色がくすんでますが、1日置けばきれいなピンク色に。

りんごのコンポートの美味しい食べ方

さっぱりとした味は、飽きることなくいくらでも食べられます。
シロップを凍らせてシャーベットにしたものと一緒なら、夏にぴったりのデザートに。
シナモン、りんごと相性のいいバニラアイスを添えるのもいいですね。
シロップにゼラチンを入れて、細かく切ったコンポートの入ったゼリーにするのも美味しいですよ。