今回は海老のパエリアのレシピを紹介します。
アレンジしやすいように具材はシンプル。鶏肉でも魚でもなんでもどうぞ。
まず最初に美味しいパエリアの作り方で、大事なルール。
お米の層を薄くすること。
パリパリおこげの上に、申し訳ない程度の炊きあがった米。
これが美味しいパエリアの秘訣。
おうち感満載、いまいちパエリアは、具材たっぷり、ふかふか炊きたての米。おこげつき。
それじゃ、ただの洋風炊き込みご飯です。
おこげがメイン。おこげ食べるためのご飯。もんじゃみたいなこと。
パエリアには水分多めのリゾットタイプと、パラパラタイプとありますが、今回はパラパラで。
水分多めの方は水分調整が難しく、感覚的なものが大きいので写真じゃ説明しきれません。
どちらが優れてるでもなく、どっちも美味しいです。ご安心を。
材料
(2~3人前)
有頭エビ 8本
アサリ 1パック
玉ねぎ 40g
赤パプリカ 1/2個
ピーマン 1個
オリーブオイル 30g
生米 200g
フュメドポワソン(または水) 250g
レモン 1個
パセリ 適量
プロが教えるポイント

フュメドポワソンで魚の旨味を
なんか気取った名前ですが、ただの洋風あら汁です。簡単に作れます。
これがあるだけでお店の味に早変わり。ぜひとも使ってみてください。
鉄製のフライパンで本格的に
パエリアの美味しさはおこげ。
カリカリのおこげを作るためには高温に耐えられないテフロンや、焦げ付きやすいアルミの鍋は向いてません。
ぜひとも鉄のフライパンで。お米を薄くして炊きたいので、底が広く、平らなものがベストです。
作り方
魚介の準備、野菜はざっくり適当に

今回は海老とアサリのシンプルパエリア。まずは簡単な下処理。
アサリは海水くらいの塩を入れた水にしばらく入れて、砂抜き。
海老はこんな風に折り曲げた頂点あたりに串を入れて、

スッと引けば背ワタが取れます。

野菜はこのくらい。
入れすぎると炊き込みご飯感満載になるので、最小限。

玉ねぎ、にんにくはざっくり微塵切り。
ピーマン、パプリカはヘタと白い部分を取って、1cmくらいの厚さに切っておく。
魚介のスープを作る
鉄製のフライパンを熱してオリーブオイル30g。結構たっぷり。

うっすら煙が出てきたらエビを投入。

香ばしく焼けたら裏返して、同じように。

焼けたらバットに取り出し、火を止める。
こんな風にミソが出てきて焦げやすいので、火加減には要注意。

ニンニクを入れ弱火で香りを出す。
オイルが少なければ下の写真を参考に、たっぷりめに足す。

ちらほらニンニクが色づいてきたら玉ねぎとパプリカパウダー。
ここで塩をひとつまみ。玉ねぎの水分を出して、味を凝縮。

パプリカパウダーは特徴的な味があるわけではないですが、入れるとスパイシーな深みが増します。
綺麗な色にも仕上がるのでぜひとも入れたいところ。
焦げないように注意しながら、玉ねぎがしんなりしたらピーマン、パプリカ。


少し火を強めて、サッと油を馴染ませたらフュメドポワソンとアサリを入れ強火に。

沸いたら火を弱めて、アサリの口が開いたらすぐにバットに取り出す。

アサリを取り出したら、ここで塩を入れ味を決めます。
目安は、そのままスープで飲めるくらいの塩加減。
生米を入れ、全体に馴染ませる。

中火で沸かしながら、米にスープを吸わせる。
ここから水分がほぼ無くなるまで煮詰めます。

これだとまだまだ。

まだ煮詰めます。

水分が少なくなってきたら焦げないように、火加減を調整しつつ、このくらいまで。

底をなぞると、うっすら水分が滲むくらい。

パエリアの炊き方
ここからは極弱火で。
さっき火を入れたエビとアサリをきれいに並べて、

バットに残ったエビとアサリのエキスもしっかり加えて、

フライパンにアルミホイルをかぶせて、フタをして炊いていきます。
まずは弱火で20分。

時間になったらフタをあけ、端の方のお米を少し食べて確認。ちょっと芯があるくらいがいいですね。
今回は追加で3分くらい炊いて完成。

最後に強火でおこげを。
直接火にあたっていなかった、フライパンの端の方を中心におこげを作る。
フライパンに顔を近づけ、香ばしいにおいがすればOK
仕上げにくし切りにしたレモンとパセリ、オリーブオイルをひとまわしで完成。

パエリアの美味しい食べ方

お好みでレモンを絞って。
魚介でさっぱりと思いきや、オリーブオイルたっぷりのヘビーな料理なので相性バツグンです。
エビやアサリは出汁としての側面が強いですが、美味しく食べられます。
おこげと一緒にわしわしワイルドに食べて下さい。